回想の浄化作用
年が明けた。
何の感慨もなく年が明けてしまった。
昨夜はひとりで夜遅くまで起きていた。
ジョンレノンのライブでも見ようかと思ったけれど
インド映画「躍るマハラジャ」の途中で眠くなったので
あきらめて眠ることにした。
インド映画って摩訶不思議で楽しい。
みんな顔が濃い。
それにしてもジョンレノンのライブ
ビデオに録画すればよかったかな?
でもよく考えれば、私はとくにジョンレノンのファンというわけでもないのだ。
うちの弟が崇拝していた。
驚異的に大きなポスターを部屋に貼っていた。
机から見上げる位置。
それとある男の子も崇拝していた。
あまり思い出したくない相手だ。
私がひどく傷つけてしまった相手だ。
当時彼は19歳で浪人だった。
私が振り回すだけ振り回して精神的に追いこんでしまった。
彼といっしょにいた期間はわずか3ヶ月と少し。
2月の末に突然私の前に現れて
6月のはじめに突然私の前から消えてしまった。
怒涛のように駆け抜けて行った時期だった。
まあ薔薇色のような時期でもあった。かな?
でもここまで書けるようになれたのは
それだけ回復したということだろうか?
街じゅうが朝なのだった店を出てこれから眠る僕ら以外は
枡野氏のこの歌を目にするたび
いつもくっきりとよみがえる風景がある。
記憶の中にあるその風景は、あまりに澄みきっていて爽やかそのものだ。
そしてその風景は
時が過ぎれば過ぎるほど、
ますます透き通って爽やかなものになってゆくようなのだ。
もしかして回想の浄化作用。かな?
それは
春が近づく夜明けの御堂筋の
どこまでも果てしなく白い
白い 白い 白い
白い青空
のこと
なのですがね。